労務アドバイス vol.094
今年度の最低賃金アップの目安50円 (2024.08.01)
先日、今年の最低賃金アップについて、全国一律50円と発表されました。過去これまでは、地域ごとにABCにランク分けをし、それぞれのランクごとにアップ額の目安が示されていましたが、今年は一律となりました。今後この目安額をもとに地方に設置されている都道府県最低賃金審議会で審議がなされ、概ね8月末には決定の見込みとなります。8月末に決定された改定後の金額は1カ月間、官報で公示され、10月1 日を目安に発効の運びとなります。昨年の目安は41円のところ、千葉県はプラス1円の42円アップで決定。今年は50円の目安に対し、プラスとなるかどうかは今後の審議により決定されます。このプラス1円というのは、埼玉県との賃金格差を1円ずつ詰めていく目的で決定されていますので、今年もプラス1円となる可能性も高く、経営をますます圧迫するものとなりそうです。固定費アップに対しては、売上アップを図るか、経費を削減するかとなりますので、これまで人手で行ってきた作業をシステム導入などにより生産性を向上させる取り組みは必須となります。