労務アドバイス vol.080
マイナンバーカードの活用について (2023.06.20)
マイナンバーは、社会保障、税、災害対策の分野で効率的に情報を管理し、複数の機関が保有する個人の情報が同一人の情報であることに確認するために活用されています。また同時に行政機関の負担軽減も目的とされています。最近マイナンバーカードを利用してコンビニエンスストアで住民票を取得したら、別人のものが発行されたなど、あってはならない事故が起こってしまい、行政に対する信頼度が揺らいでいるのも事実です。今後の予定としては、2024年秋ごろ、健康保険証を廃止し、マイナンバーカードと一体化するというものです。このことにより、必然的にマイナンバーカードを作成しなければならなくなるのですが、カードの作成は義務ではなく、作成しないという選択もできます。このような場合は、保険者が資格証明書を発行し、健康保険証の代わりとして使用できるようになります。将来的には運転免許証もマイナンバーカードに統合するという構想もあるようですので、国は国民のあらゆる個人情報をマイナンバーカードに集約していくという、とても重大な取組みをしているという意識を持って、執務に当たっていただきたいものです。