労務アドバイス vol.078
定期昇給について (2023.04.13)
4月は定期昇給を実施する企業が多いですが、今年は特に、昨年よりの物価高等に対応する形で、通常の年よりアップする額も多いようです。経営側としては賃金のアップとともに社会保険料その他の法定福利費もアップすることになりますので、その結果、利益を圧迫することになり、相当な経営努力が必要となります。定期昇給のアップ率ですが、基本給の3%から多いところで7%というところもあります。人材不足もあいまって、より一層賃金を押し上げる形になっています。従業員は「人財」といわれるように、よい人材を集めるためにも労働条件のコアの部分である賃金は、最も重要な項目となります。今後も働き方改革が一層進み、兼業・副業もあたりまえとなる日も近いことでしょう。そうなると、労務管理もますます複雑になりますので、我々社労士も人事労務の専門家として、出番が増えるのではないかと思っています。ぜひかかりつけ医と同じように、早めにご相談いただけますと有難く存じます。