労務アドバイス vol.059
R3.4より履歴書の書式が変更になっています (2021.09.17)
厚生労働省は令和3年4月に新たな履歴書の書式を公開しました。従来は、JIS規格の解説に掲載されていた履歴書の様式を推奨していましたが、令和2年7月にこのJIS規格の書式が削除されたため、厚生労働省で参考になる書式を定めることとしました。新書式の変更点は以下のとおりです。
従来の履歴書 | 新様式 | |
---|---|---|
性別欄 | 【男・女】の選択 | 任意記載欄に変更 |
扶養家族数(配偶者を除く) | 【 人】 | 削 除 |
配偶者 | 【有・無】 | |
配偶者の扶養義務 | 【有・無】 | |
通勤時間 | 【約 時間 分】 |
このことにより、募集・採用時に求められる対応が変化します。
・性別→トランスジェンダーの方が自認する性別と異なる記載をすることに対し、苦痛に感じるなどの問題に対応するもので、今後応募の段階では男女の性別が不明である可能性が高くなります。
・扶養家族その他の記載事項については、プライバシーに関する要素が非常に高いことから項目が削除されました。
入社後は、社会保険の取得や、家族手当の支給などのため、詳細の情報を取得する必要が生じてきますが、面接時などで情報を取得する際は、なぜその情報が必要なのか、丁寧に説明をしていく必要があります。