労務アドバイス　vol.036

10月消費税アップとともにキャッシュレス化が加速するか？　（2019.10.28）

　10月1日、2度に渡り見送られた消費税の増税が実施されました。2度延期になりましたので、また今回も延期ではないかなど憶測が飛び、小売店などはレジの対策が遅れたところが多いと聞きます。今回は、増税直後の消費の落ち込みを防ぐための対策として、登録のお店などで、電子マネーなど、キャッシュレスで決済すると、2％または5％のポイントが還元されるとのこと。私自身これまでは完全な現金払い主義で、なるべくクレジットカードなどは使わない派でした。しかし、最近では、「iD」での決済を多く利用しています。iDは、あらかじめ現金のチャージが不要であること、小銭を探さなくてよいこと、ポイントがたまり、またそのポイントをiDとしてキャッシュバックすることができるなど、よい循環を感じます。お隣の韓国では、キャッシュレス化は85％以上とのこと。キャッシュレス決済の場合、税金が安くなったりするなど、特典が多いのも普及が進んだ要因と思います。日本でもスーパーでは、かなりの割合で自動会計が進み、これまで人手で対応していた作業が誤りなく完了するので、生産性の向上に相当貢献していると思います。今後もこの流れはますます加速することでしょう。ただ、やはり情報漏洩の心配がついて回ります。特にクレジットカードの情報が漏れたといったニュースを聞くにつけ、不安になります。いくら強固なセキュリティ対策をしたとしても、なかなかこれでよいということはないようです。

　労務管理の分野も、かなりシステム化されてきたように思いますが、まだまだアナログの世界もあります。思いやりや協調性、コミュニケーションなど、システムでは対応できないアナログの良さも温存しつつ、今後当社も時代の流れに沿い、システム化を推進していきたいと思います。